石垣島(アサギマダラ)
- いつざい あおき
- 1月28日
- 読了時間: 2分

アサギマダラというと、夏の蝶のイメージを持たれる方が多いと思います。ご存知のように日本列島から琉球列島、台湾等を中心に渡りをすることで知られている本種は、八重山諸島では冬の蝶ということになります。
幾度かマーキングされたアサギマダラを採集していますが、それらは石垣島で再捕獲したとわかるようにして、放蝶しています。台湾などで再々捕獲されることを期待しているのですが、なかなか難しいようです。
さて、日本列島で普通にみられる唯一のマダラチョウ類のアサギマダラ、子供の頃は憧れの蝶で、いつか採集してみたいものだと胸を熱くしていました。そんな子供時代に林間学校で富士高原に行くことになりました。担任の教師からは団体行動を乱すことで目を付けられていたワタクシ、当然、一切の昆虫採集の道具は持参しないよう、強く言い渡されていました。しぶしぶ言うことを聞いていたのですが、宿舎の近くで初めて見たエゾゼミに興奮するも、手掴みで捕まえようとしたら、たいへん強い口調で叱られました。
翌日はハイキングです。山道をぞろぞろと登っている時、アサギマダラが現れました。優雅に舞う姿は本当に美しく艶やかでした。しかし、ネットも持っていないので、もちろん採集できません。
子供の頃は父親がまったく昆虫に理解を示さず、採集のため遠出をするなど、夏休みに一度あるか無いかでした。そういう環境だったので、林間学校は絶好のチャンスだったのですが、無念でした。
こういうことがあったので、自由に採集ができることの素晴らしさを痛感しています。このアサギマダラの経験が、現在も採集に規制をされることへの嫌悪につながっていて、自由を希求する自身の性格を作ったのかなと考えています。
Comments