琉球列島島嶼別蝶類分布表(改),訂正と追加 を更新
- いつざい あおき
- 1月5日
- 読了時間: 1分
あけましておめでとうございます。 『琉球列島島嶼別蝶類分布表(改),訂正と追加』を更新しました。
今回の更新の目玉は、沖縄島のアカボシゴマダラです。
月刊むし647(2025年1月)号に掲載された報告には、びっくりしました。1956年に整理された『Provisional list of butterflies in the Ryukyu Islands(高良鉄夫)』によれば、沖縄島や石垣島に分布しているように書かれた文献が複数あるとされています。原記載を見ていないのですが、白水隆(1955)による亜種記載の論文にも沖縄島の分布が記載されているようです。
偶然なのか意図されたのか、この沖縄島の再発見の報告は「人類の意に反し拡大する侵略者。」特集に組み込まれています。編集後記では谷角氏によって「虫屋が意図的に放虫を行ったと思われることに由来」と、奄美大島のフタオチョウ、沖縄島のアカボシゴマダラが記されています。
編集者がそう思うことは自由なのでしょうが、実際に放虫されているのでしょうか? 本州のアカボシゴマダラ名義タイプ亜種やホソオチョウのような例と同一に扱っていいのか、僕には疑問です。70年間、人知れず沖縄島でアカボシゴマダラが生息していたとは信じ難いものもありますが、これを単純に放虫と決めつけられるのかなあというのが正直な感想です。
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